2009年08月09日(更新)……2009年07月15日(設置)

1.漫画の話作り
2.キャラを考える
3.漫画のネーム
4.話が詰まったら
5.原稿に行く前に
6.原稿を描く
漫画という職がどんなものか?志賀伯の経験した分だけ前回より丁寧に?書きますね。
沢山失敗してきてプロの漫画家になってしまいました。その失敗と経験をプロ志望の皆様の力に慣れればと思います
よろしくお願いします。
注:ここに書いてあるのはあくまで志賀伯の視点から見た漫画の世界であって
すべてそうだとは限りません。一人のおっさんの意見として参考にしておいて下さい
まずネームというものは何か…それは漫画の下書きのようなものです。
話作りをしていざペンを持って描いても上手くいかないです。
「ああこういう展開にしておけば…」等の後悔や失敗を出来るだけしない為にもネームは必要です
出来たネームを人に見せて良いとこ、悪いとこが発見できるかもしれないので
とまぁ前置きはさておいて

志賀伯の気をつけてるコマ割りの説明をさせていただきます。
漫画というのはドラマやアニメと違って読者の任意で話の展開を追って行くものっす。

ドラマやアニメは時間を使って演出するのですが漫画はコマ割り(ページ)で演出をつくるんです。
何が良いたいかというとコマ割りは演出です。
自分はそれを大事にしようと思い、”読みやすさ”を出来るだけ考えて作っていってます。



志賀は基本1pに”1つ”、多くても”2つ”の内容が詰め込まれているように描いてます。
(小ボケや小ネタは除く)
そしてそのページで一番伝えたいもの、又は魅せたいものを一番大きく描くのが望ましいです。
当たり前といえば当たり前ですね

それが出来るなら
次をめくるページへの引き…つまり続きが気になる様に話を展開させるようにしましょう。。
どの漫画家さんもやっていることなので手元にある漫画を見てみてください。
だいたい次をめくるとどうなるのかな?的な展開が多いと思います。
そして次をめくるとその答えがわかる!…様な。ね?

しかし全部そればかりだと読み手が疲れるので
休んでいただくために

ゆ っ た り し た コ マ   を作っておくのが優しいです。

まぁ今言ったことは漫画の基本なので
(作家の)個性溢るる漫画を目指す場合は考えた方がいいかもしれません。



では例えでネームを描いてみます。

矢印は(日本の)読者の読む流れです。
漫画の基本はこれですからこの目線がスムーズに進めばそれは”読みやすい”ということになると思います。
その目の流れにフキダシや絵を上手く当てはめる様に志賀は作っていってます。

ちなみに…この例えの一番見せたいシーンは
右ページはD。 左ページはG。 中でも見せたいのはGという考えで作りました。



では悪い例えを

読めますでしょうか?
これをやっちゃうとまぁ読みにくいコマ割りです。
僕は飽き性なので読むのを止めたくなります。
特殊なコマ割りで見せる手段はたくさんあるので複雑なコマ割りに
何か理由があるならこれでもOKなんですが…



これを踏まえてネームを作ってみてはいかがでしょうか?



…ちなみに前者の例えに悪いポイントがあります
わかりますか?
自分もこれ書いてて気付きました。「あ、やっちまった」と
それは全てのコマにフキダシがあるということです。
物語の展開によりますが”合い間”というものを入れておかないと読み手は忙しいです。
読んでいるとその漫画の世界に入るものなので現実に戻って休憩…なんて不親切です。
映画観てる途中でウンコしに行くようなものです。
なので緩急を考えて作っていきましょう。

このやっちまった例えを修正するなら
フキダシの台詞を「…」か一文字くらいの台詞をいれればいいかなーって思います。
まぁフキダシを消せばいいんだけどね。


4社7誌(休刊したのも含む)担当9人くらい(現在ついているのも含む)経験した人物の著作です。










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